脊椎手術の撮影の依頼を受け、Go Proでの撮影を提案させて頂きました!
しかし、それには解決しなければならない困難が!!
まずは手術時間が6時間。Go Proのバッテリーでは約2時間しか稼働しない。
そこで、USB大容量モバイルバッテリーを検討。これがすげー難しい。アマゾンのレビューを見ても、いいのか悪いのかよく分からん。
悩んだ末、選んだのは「Anker Astro2」(写真上)
買った時に、インジケーターが3つ点灯していたので、充電せずにGo Proの連続録画をテスト。
ここでいくつか問題点を発見。
まずGo Proのバッテリーを入れておかないと、そもそも電源が入らない。Hero2の時は、バッテリーがなくてもAC駆動していたのだが、Hero3はそうはいかないようだ。
(注・Hero2では、AC駆動させるだけなら本体のバッテリーは不要。しかし、録画する場合はバッテリーを入れておかないと録画できない。)
Hero3のスケルトンハウジングは、HDMI出力にケーブルが刺さらない。まあ強度のためかもしれないが、不便だぞ!モバイルバッテリーで駆動させると、AV出力がUSBモバイルバッテリーに場所を取られる。
そんな前提で作っていないんだろうけど、Hero2ではUSBがAV出力ではなかった事とか、Hero3は小型化の犠牲になったことを感じさせる。
仕方ないのでWi-FiによりiPhoneでモニター。
この状態で、6時間(64GBのSDカードで、連続録画が約6時間47分・1080/30P)連続駆動させると、ちょ〜発熱する。
しかし発熱によって熱暴走するとか、という問題はなかった。
ドクターの頭に付けて頂くのに、さすがに熱くなるのは心配なので、本番ではアングルを決めてから、Wi-Fiは使わなかった。これで発熱は抑えられる。
またAnker Astro2は、なぜかAC100Vからは充電できない??
MacのUSBポートからなら普通に充電できます。
無事手術が終了!
術式を変えたため、麻酔から4時間、録画時間約3時間で終了。
Go Proなどウエアブルカメラは、広角側が強いのがポイントだが、術野がもっとアップにできないか、という相談を受けました。
しかし術野をアップさせると、(これが可能なウエアブルカメラは、パナのAG-HCK10G+AG-HMR10くらいしか思いつかないが、レコーダーのAG-HMR10は生産完了・ビクターは光学ズームではないので、論外。)少し頭を動かすと、術野が録画画面から外れてしまう。
やはりアップするとなると、天井カメラのようにカメラを設置する必要がある。
これについては、解決策を検討してみたので、またドクターとご相談させて頂き、撮影に臨みたい。
わたしもGoProを無影灯のポールにつけて、天井からの
術野撮影に使ってみたいのですが、無影灯の光量に負けて、白くなってしまわないか心配です。
試してみたことがおありでしたら、教えてください。
ばむしさん
私が撮影している手術は、手足が主で、この時はじめて脊椎の撮影をさせて頂きました。
また、治験の注射で、ドクターにGoProを付けて頂いた事もあります。
手術にもよると思いますが、GoProは広角側が魅力で、天井に付けた場合は、ちょっと術野が小さくしか映らないのでは、と思います。
また、天井ではどうしてもドクターの頭が映り込んでしまうのでは、と思います。
距離があると、ご心配のようにアイリスが自動のため、小さい面積に光が多いとその部分は「白飛び」を起こすと思います。
そのため、できるだけ手術のじゃまにならず、近くに固定できる方法が良いと思います。
固定する治具は、映像機器にも医療用器具にも、用途にあうものがあると思いますが、手術中にレントゲンを撮るなど、GoProがじゃまになる可能性もあり、ケースバイケースで上手い方法を考える必要があるのが、手術の難しいところだと思っています。
GoProと同時に、ズームできるビデオカメラが、天井近くに設置できるとよいかと思います。手術室にある天井カメラが、自由に動き回れればいいのですが….
カメラマンが入れるなら、かなり高い三脚とアームで、リモコン雲台でカメラマンが操作すれば、もっとも確実だと思いますが、それでも斜めからの撮影になるので、執刀医の手で、本当に見たいところが映らないということもあると思います。でもそれは手術を止めるしかなくなるので、映像の用途次第で、ドクターとしっかり打合せする必要があります。
映像機器に、センチュリースタンドというものがあり、アームを組み合わせることで、術野を上手く撮影できるアングルに組めるかと思います。
やはり問題はレントゲンなど、手術の途中で撮影機材を移動させる場合がある時だと思います。
手術中に、GoProを移動させる必要がないなら、できるだけ術野の近くに置けると最高だと思います。