映画制作プロジェクト(その3)

今回の名鉄広見線開通100周年記念事業の一環である、映画制作プロジェクトにおいては、惜しみなく機材を投入してます。

その一つが、上の写真の卓上に置いてある小さな電動ドリー。

電動ドリーによる撮影

映画本編での映像はこれ。ここではモノローグによるセリフが入っていますが、まだ映画は撮影中のため、セリフはカットして、仮の音楽を付けています。

電動ドリーのテストショット

編集室で行ったテストショット。ドリー本体の耐荷重は3kg。GH5なら余裕です。モーターの回転音が入るので、同録はNG。ちなみにAmazonで買えます。

自由雲台

このドリー用に自由雲台も購入。耐荷重10Kg。撮影機材の小型化により、自由度の高い表現が可能。ドリーも雲台も中国製。断っておきますが、ドリーの耐荷重は3kgで、雲台の耐荷重が10kgです。

合計1224g

GH5は、バッテリーと14mm-140mmのレンズ、レンズプロテクター、バッテリー、SDカード2枚を入れて1006g。CHIHEISENNの低重心雲台は218g。
合計1224g。
改めて、GH5は軽い!!

カメラマン/林さん・監督/梅岡さん・私・音声/徳田さん

ここでこういう「回転する撮影やりたい!」というと、積極的に挑戦してくれるのが、監督の梅岡さん。もともと映像の経験のある方で、映画のシナリオは、コンセプト案から原案を私が書き、それを脚本にしてくれたのも、梅岡監督。

電動スライダーを縦方向に使う移動ショット

おばあちゃんが回想に入るシーンでは、おばあちゃんへズームインしたい。けど、S1のレンズは手で回しても使い物になる映像が撮れない。
そこで、電動スライダーで縦移動。(ただし手動で操作)
こういう所に時間をかけて貰えるのも、映像が分かっている梅岡監督だからこそ。

120cmの電動スライダー

上のショットは、先ほどの写真の120cmしかない電動スライダーによるショット。この電動スライダーは、カメラがレール上でパンする優れもの!そのため、実際の移動距離より、広い範囲のドリーショットが可能で、こういったオープンロケでも威力を発揮してくれました。もちろん、カメラが常に内側を向く設定もできます。
ちなみにこれも中国製….

電動は最高速度にしてもたいして速いわけではなく、このショットは手で撮影しています。

レール用の自由雲台は耐荷重15kg

レールには移動しながらチルトしたいという思いもあり…そのうちそういうリモコン雲台…そしてフォーカスリモコン…重くて動かなくなりそう…

電動スライダーの耐荷重は5kg。

S1はレンズキャップ付けて計っちゃいました。正しくは1743g

S1は24mm-105mmのレンズとバッテリーと、フォローフォーカスのギア、レンズプロテクター、SDカードで1743g。(写真では、うっかりレンズキャップを付けて計っちゃいました。レンズキャップ23gでした。)TRIPLE TREEの自由雲台は369g。

合計2112g。

そう考えると、耐荷重5kgは、なかなか優秀。
持つと重く感じるPanasonicのS1だけど、やはり撮影機材と考えると軽い。
S1やGH5という小型機材での10bit 4:2:2 Log収録ができる現代に感謝。

ちょっと前まで、HDの60Pさえ夢だった頃があるのだから。

その2に戻る         その4へ続く


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