グラフィックのお仕事

23歳の時、ぎっくり腰をやってしまい、それ以来無理をすると腰が痛くて立てなくなることもあった。

しかし、仕事で「ボディリラックス」さんを知り、院長の大家先生のカイロで、腰は改善!!

以来人生で出会った、数すくない「神の手を持つ人」と、親交を結んで頂いてます。

ちなみに、aiaiの整顔矯正の師匠は、ボディリラックスさんです。

そのボディリラックスさんの店舗移転にともない、窓に貼るカッティングシートのデザインを依頼され、頭がぐるぐる….

いや〜、本業映像屋なんで、これは人生で初めての経験。

同時に、ロゴなどのイメージの刷新もあり、結果的に元のイメージを大きく変えない程度で、がんばってみました。仕事の中で、企業ロゴのデザインやグラフィックも依頼されるんですが、なにかと映像とからんでいるグラフィックのことが多く、店舗の外観とか、はたしてどういう思考が必要なのかも未知の世界。

その大家先生から、同時に健康飲料のパッケージのデザインを依頼され、めでたく商品となったので記念撮影。

「野草野菜発酵原液 チョウベジ」という商品。これには元々別の名前の商品が流通していて、今回大家先生が経営する「体質改善 株式会社」よりOEMとして発売。その元の商品の出来がすばらしいものだったそうです。

人間だれしも、生活の中で左右の足の長さにズレが生じてしまう。脚長差(きゃくちょうさ)といいます。

本当に体質に合うものがあれば、それをお腹に乗せると、なんと足の長さが揃うらしいです!

複数の人で、この脚長差がなおるかどうかのテストを行い、この商品の良さを実感し、自分でも販売を決心されたということです。

私がデザインするグラフィックを見て、グラフィックの専門の方から、「動きがある」と言われた事があります。言われてみれば、動いている前提で、その瞬間を切り出したのかも。

チョウベジは、1万円近い高額商品であり、また商品の性質から健康志向が強くなる年配の方が、購買層として考えられます。でも、「みずみずしさ」を意識してデザイン。

なんといっても、箱や瓶がゴミとして捨てられるとき、「年配者がターゲットです」と主張しているようなものが、自分が購入する立場で、ゴミの日に人目が気にならないのか?と思うわけです。もっと簡単に言うと、老人扱いして欲しい老人がどれだけ居るのか?ということです。

映像に入れるテロップで、「相手は老人だから、とにかく文字を大きく」という指定があり、画面半分が文字という依頼がかつてありました。それは本当に顧客のためなのか、思い込みでの「老人像」なのか?と思ったものです。

というのもここまで画面上で文字が大きいと、行替えが頻繁で、文字を読む視線移動を強いることになり、結果的に「文字が小さいことでの読みにくさと、視線移動を強要することの読みにくさ」とでは、「どっちが読みにくいか」ということです。

当時40歳前半の私の感想は、視線の移動が頻繁な方が疲れる、と思ったものです。

結局、この場合の担当者は自分の思い込みの老人像を変えることができず、誰も見たことがない「画面の半分にでかいテロップが入る」映像を見せることにしていました。それって映像である必要はすでになく、紙かスライドかキーノートで説明すべき、ということなんですよね。

ターゲットとする顧客の実像と、印象や思い込みの差をどこまで減らせられるか、というのは注意深く接するべき課題だけど、チョウベジはより若い人にも飲んでほしいというのが正直なところ。

「720mlの箱」という前代未聞の依頼でしたが、無事商品となり、初めて自分が作ったCMがテレビで流れた時のようなうれしさ。そこには、そもそも箱って、展開図のどこが正面なの?という所から始まりましたから(爆)。


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