年に一度の巨大収録をファイルベースで

今年もやってきました!特定非営利活動法人 日本空手道不動会さんの全国大会。

毎年参加選手だけで2600名近くいて、盛大な空手の祭典です。

午前中の開会式を終わり、カメラスタッフと控え室で打ち合わせ。

毎年行われる大規模イベントなので、だいたい同じメンバーの方に、カメラをお願いしています。

すーじーさん登場。今年もUst Liveで司会をお願いしています。

名古屋学芸大学のカミオカンデくんが、今年はカメアシに3年生をつれて来てくれました。

彼らのギャラは、カミオカンデくんが一括管理。はたして幾ら渡ったのか??

今年もUSTREAMでLive配信。しかし、駒落ちがひどく、空手の良さがまったく伝わらない。

これについては、十分検討したい。(が、施設の問題は検証できない)

配信にはWireCastを使っていて、それをUstで録画するためには、一工夫必要。また、WireCastで配信映像をセカンドモニターに表示するので、このあたりで負荷がかかっているかも?と推測。Ust配信ソフトでは、最高峰のWireCastだが、来年に向けて状態をよくしたい。

中継MACを、くまさん(不動会さん公式HP担当)に頂いたiMAC(2.4GHz Intel Core 2 Duo 4Gメモリー)にしたところ、社内の実験では良好な結果だった。

来年はマシンを変えて中継したい。

ちなみに、スイッチャーはカミオカンデくん。

今回、DVD収録とUst Liveのために、音はすべてZOOMのH4nで録音。会場のラインと、ノイズマイク(416)をプロテックのハイパーリミッターを経由させて、H4nのXLRへ入力。

Ustライブでの解説音声は、H4nのマイクを使用。

Ust Liveを見てもらえれば分かるが、この音の取り回しは最高!

Liveにも編集にも十分使える。4ch/24bit / 48kHzの音声が、16GのSDHCカードに7時間42分も入る!

そして改革のメイン。今年は5台のカメラをファイルベースに!

そもそも収録はアナログべーカムで始まり、つまり30分に1回のテープ交換。次にDVCAMにして3時間は回るようになった。今年からは、すべてのカメラにハンディカメラを投入!

7コート同時撮影で、両端2コートがHVR-Z5JとHVR-V1J。(テープ収録)

7コート中5コートがHXR-NX5x3台とHDR-AX2000X2台。(SDHC収録)

これが今年の収録データー。べーカムの時代から比べると、なんてコンパクトになったんだ!

午前中の開会式の後、午後からの準々決勝からの収録だが、最高画質のHDでも、32GのSDHCに185分撮れる。

同時に2枚入るので、約6時間撮れればかなり安心。

しかし大量のデーターを1週間で完パケするので、今年はまだHDフォーマットでは編集側の荷が重い、と考えSD収録(納品形態はDVDのため)とした。

テープの時代は徹夜で取り込み作業を行っても、3時間に1回は起きて「人間がテープ交換する」という作業があったが、HDDにコピーしたMpeg2を、バッチでProRes422HQ変換させておくと、朝起きるといつでも編集ができるようになっている。

また音のマスターも、4chあってもすぐに編集で使えるWAV形式を、HDDにコピーするだけのお手軽さ。

G Factoryは、東海地方でも比較的早くDVDオーサリングの受注を始めたが、いまやこの不動会さんのためにだけあるDLTドライブ。当時はDVD制作の必需品だったが、今や需要は薄い。

DVD-9、CSSという仕様のため、いまでも現役です。

DLT(スカジー機器)をMAC Proでマウントする方法については、クリックして下さい。

さて、来年からは、DVD制作のプレス枚数を減らし、公式HPより配信を行いたいと思っています。

つまり、DVDやBDという盤から離れ、MACやiPhoneでいつでもどこでも試合が見られる、それはBD化することよりアドバンテージが高い、と思ってます。

スティーブがそういう時代を、iTunesで作ったから、その時代を受けついでいく。

もちろん、クライアントである日本空手道不動会さんの意向が最優先ですが、

その第一段階として、今年からは公式HPで、「ユース・成人女子、成人男子決勝戦」(合計14試合)をアップ。

私は2002年から編集で参加。当時はVHSだけだったが、翌年の2003年にはDVDへの転換を提案し、その年は60枚だけサンプルとしてDVDを納品。

2004年には、門下生の方にVHS版とDVD版のアンケートで、それぞれ希望するものを配布することに。

2005年には、100%DVDとなった経緯がある。

その変化を踏まえ、来年からは全試合がHPで閲覧できることと、それはHD画質であること、という編集の課題をクリアーしようと思ってます。

まだ試合はアップされていないので、大会オープニング映像はこちら。

一応、対応策はすでに考えてありますが、FCP Xが果たして成熟してくれるのか、サンダーボルト搭載のレイドシステムはどうなのか、などなど、1年後の技術動向も気になるところです。


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