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Aigis News
2012-07-23

modoで初めての実写合成

modoによるはじめての実写合成!!(ちょっとうれしい)

それは「名古屋ジオハウス」さんからの依頼の、VPで行うことになりました。

その合成の話に入る前に、まずは、ロゴのデザインから依頼されたので、日頃はクライアントさんも見ないデザイン画を公開。

これは初回の打ち合わせでパッと思いついたものを、話しながら描いて、そのまま採用して頂きました。たまにロゴのデザインを承りますが、だいたい、「いいものは直感」でできる、かな…..

上のデザイン画から、イラレに起こすんですが、イラレになってもどういう3Dにするのかまったく考えてません。

これが完成したフライングロゴ。

ロゴに芝生を植えたので、ムービーの最後のエンドロゴでは、「社長がロゴの中で芝刈りをしているというはどうか」と相談させてもらったところ、即決!!しかもその場で芝刈りをポチ。

アマゾンで買った芝刈り機が届き、合成用の素材を自宅リビングで撮影。

「グリーンランナー」と銘々したオープンロケでグリーンバックを移動しながら撮影できる背景なんだけど、まだ一度もそのような使い方をしたことがない…..

カメラはAX2000で、収録はNinjaによるProRes422HQ。

AX2000のHDMI出力が、どんなものかググっても見当たらないんだけど、きっと民生機だから「8bit・4.2.0」ではないかと推測。(誰か教えてください。)

motion5でキーイング。5になったmotionのキーヤーは本当にすばらしい。昔commotionというコンポジティングソフトについていた「プライマットキーヤー」並み。でも操作性はcommotion付属のプライマットの方がよかった。(プライマットはプラグインとして購入できるけど、AE版とcommotionでは若干違ったので、commotion版がすばらしかった、ということです)

motion5になってから、いったいどのビット深度作業しているのかわからない….そこで、FBのFinal Cut Pro ユーザーグループの高信さん(da Vinciの日本語マニュアルを翻訳された方)に、おたずねしたところ、親切にアップルのHPに記載があることを教えて頂きました。

motionのビット深度でお悩みのみなさん、アップル曰く

「1チャンネル当たりのカラービット数:GPUレンダリングでは16ビット浮動小数、Final Cut Pro中でのMotionプロジェクトのバックグラウンドソフトウェアレンダリングでは32ビット浮動小数(浮動小数点処理には、256MBのVRAMを搭載したグラフィックカードが必要。512MB以上を推奨)」

だそうです。(高信さんありがとうございました!!)

しかし、なぜ4ではユーザーが自由に定義できたのに、なぜ5ではなくしてしまったのか??

連番ファイルを用意して、合成用の人物素材は完成。

いよいよmodoでの合成作業。

modoでのマテリアルの設定にコツがいるのだが、これは中部3D(C3D)のメンバーの八代さんが、親切に合成素材のmodoへのインポートのサンプルプロジェクトを送って下さいました。

その八代さんのプロジェクトをみつつ、習得したので備忘録です。赤丸がついているところが注意すべきところ。まず連番を読み込み、マテリアルに割り付けます。

この時、読み込んだ連番の(エフェクト)「ディフューズの色」=「アルファを無視」とするものと、(エフェクト)「ステンシル」=「アルファのみ」とするのものを作ります。う〜んコンポジティングソフトっぽい…..素人にはアルファチャンネル付きクイックタイムムービーが直接貼れる、という「大技」を採用してほしい。

上が「ステンシル」=「アルファのみ」の設定。レイヤーは反転をチェック。

(ちなみにガンマが0.4546なのは、出力ガンマを2.2にするためで、ガンマに「1/2.2」と入れると、勝手に計算してくれます)

Material(反射)の設定。スペキュラ量を0に。

Material(透過)の設定。不透明度100%。

これでmodoでの合成が完成!!実際にはカメラのアニメーションでかなり悩みました。そもそもカメラが固定で撮影された実写が、3DCGのカメラの動きに合うわけがなく、それをいかに自然に見せるかが難しところ。

OpenEXR(32bit)でレンダリング。これまたmodoでは、どのビット深度でレンダリングできるのか、とC3Dのメーリングリストで質問したところ、寺村さんが「OpenEXR」を使えとお返事を頂きました。

お!つまり「現像」するわけですね。

ということで、上が現像前の状態。

試しにda VinciにOpenEXRの連番を読み込ませてみた。なんと!!なにもしていないのに、現像ができている!!

これはすばらしい!が、ここで問題が….アルファが抜けてない。da Vinciは複数の映像トラックを扱えるので、AEのように背景に白を置きたいのだが、アルファが抜けないのがわからない……

上はda-vincieのレンダリング画面。アルファが抜けないまま、ProRes422HQでのレンダリングをさせて見た。少しずつでもワークフローを理解しないではいられない。

早くda Vinciを覚えたい、が、まずは確実にできるAEでの現像。といっても、目視で色を出しています。やはりウルトラスコープが欲しいところ。それとda Vinciはグラボに対する要求が高い。

これが完成した社長入りエンドロゴ。

modoでの初めての実写合成は、da Vinciを使うことになり、非常にエキサイティングだった。またmodoにもすごい可能性を感じるのだが、私の頭はどうもメモリーが足らなく、なかなか先に進めない。