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Aigis News
2010-10-27

Wirecast、今最高のライブ配信ソフト

Ustで配信するには、Ustream Producer Proを思い浮かべる人が多いと思うが、(なんせ2万円くらいとお値打ちなので)Wirecast(Telestream社)の方が絶対良い。正式に購入したが、価格はなんと38,659円!

海外サイトから、DL購入だが、日本円で表示されとっても親切。日本の正規代理店では、5万以上の価格がついている。

上の写真は、まだお試し版の時のWirecastで、ウオーターマークが出ている。

なにがすばらしいかと言って、それは「外部ディスプレイ出力」が可能なこと。

イベント会場で、「会場で利用するプロジェクター」に映像を投影し、そこにはテロップ、フリップなどが乗っかるとすると、まずテロッパーやスイッチャーが用意され、その出力映像をスクリーンに投影、別系統の出力を、Ustreamへという構成になる。

これを逆転の発想にできるのが、この「外部ディスプレイ出力」。(まだ突っ込まないでほしい)

つまりMac上でテロップ、フリップなどを作っておいて、それをUstreamで配信しながら、直接その映像を会場のプロジェクターにも出そうという考え方。

編集室での実験では、外部出力がシャープのアクオスで見られる。(DVI-D to HDMI変換)やはり画質は映像機器からの出力の方が良いが、ネット用だと考えるとまずまずの画質だと思う。

ちなみに、HDVオプションを購入したので、HDVソースを入れると、めちゃくちゃ綺麗に見える!

実は、HDVオプションのシリアルは、Ustream Producer ProとWirecastでは同じであることも発見。

さらに、Wirecastでは指定のHDDに、配信の状態に関係なく録画することができる。配信のためのコーデックと、録画のためのコーデックは別々に選択でき、録画ではもっともビットレートの高いMPEG-4で、720×480(スクイーズ)で録画してみた。

また、圧縮のカテゴリー内での、コーデックの選択が可能である。つまり、「MPEG-4」なんだけど、ProResやDVなどが自由に選べる。これができれば、いきなりProResとかにできないものか??それができれば、直接FCPで扱うことができていいんだけど….

ここで、Ustのサーバーへの録画がやりたい、という需要も考えられる。もちろん可能だ。今回の手順は下記の通り。

1)Mac Book Proから配信

2)同一アカウントでUstにログイン・「ライブ配信」をクリック。(別のMacからでも、同一アカウントでログインしても、録画操作はできる。)

3)ライブ映像はすでに見えているので、録画をクリック。

これで、配信画像はイベント会場のプロジェクターにも出せるし、またHDD録画もUstへのアーカイブも可能であることがわかった。

ここで気になる実験をやってみた。セカンドモニターへの「外部ディスプレイ出力」を、ダウンスキャンコンバーターでNTSCに変換し、HDDへの録画ではなく、DVCAMテープへ記録しつつ、そのままプロジェクターへ投影する場合の、「駒落ち感と画質」はどうなるのか?

ネットで調べてみた結果、I-O dataの「TVC-XGA2」が7000円台とお得な気がして、選んでみた。

で、上記の接続をやってみたのがこれ。

う〜ん、かなり画質は甘くなる。色も赤い。駒落ち感には変化なし。まだ追い込める要素があるかもしれないが、デフォルトではそんな印象だった。

DVI-DをD-subに変換して、それをNTSCにしてS映像を録画している。DVI-Dが直接刺さるダウンスキャンコンバーターを買えば、まだいいかもしれない。またデッキの前にエンハンサやカラコレが入ると、使い物になるかもしれない。

録画をするには厳しい内容だが、スタジオで出力映像をNTSCモニターでチェック用に見る、という用途には十分使える。(別途PCモニターを用意した方が画質は良いのだが….)

録画を考えると、今のところDVI-DをHDMI変換し、シャープのアクオスで見る画像は、そんなに悪くない。(HDVオプションではなかり良い)ということは、ki-Proなどを使えば、いきなりProResでの録画が可能になり、素材の2次使用においても、力を発揮してくれると思う。ただ、その場合外部モニター出力をWirecastが認識するかどうかも、やってみないとわからない。

通常のライブ配信だけなら、問題ないが「イベント会場のプロジェクター用映像と配信の同時使用」においては、音の取り回しの方が問題になる。これについては、後日実験の予定。