昨日、1年ぶりに中部電塾で講師を務めさせて頂きました。
当日の朝、まずはハードウエアの準備。編集室ではきわめてホコリを吸わないように設置してるMac Proも、こういう機会でなければ掃除できない。
編集室でのハードウエアの動作確認。編集機器のメインのものを持って行くので、たいへんです。
会場での設営準備。リハーサルでは問題なく出来る事を確認するも、本番ではなぜかMacからのセカンドモニター出力に問題が生じ、準備した映像はiPad Proからの送出に。….そんな事態で申し訳ありません…..
今回は、ハーバード大学でMBAを取得し、Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne(パリ第一大学)に留学経験もある「ホラッチョ小林」としてデビュー!!
(数ヶ月後でこれを見直した時、たぶん元ネタが何だったか思い出せないだろうなあ)
毎回、人に何かを伝えるという事は、自身にも勉強になります。写真からビデオへ移行するとき、何が問題なのか、何が違うのかという事をできるだけ考えたつもりです。
当然映像には音があります。会場にコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いを尋ねました。
音の収録は、その場合によってマイクを選びますから、専門の音声さんでなくとも、最低限のマイクや録音の知識は必要です。
そして改めて、映像には「時間軸」があるということを考えた時、それは「表現より説明的」になると気が付きました。
写真で言うなら報道写真に近い。これは「戦争の恐怖」という有名な写真(1973 年ピューリッツァー賞を受賞)を見ていて、気が付きました。
ビデオは説明的なんです。そして視聴のためには人の時間を拘束します。それが意味する事について話しました。
映像には記録という役割と、制作(企業ビデオやコマーシャル)という役割があり、記録ビデオといえども、5W1Hの要素を表します。
そのための手法として、写真にはないテロップなどが存在しています。
さらに作例として「丸善水産」様と「小澤メンテナンス」様をご紹介。
丸善水産様
http://www.maruzensuisan.com
三重県鳥羽市で牡蠣の養殖をされています。
小澤メンテナンス様
http://oz-mnt.jp
太陽光パネルの総合メンテナンス企業です。
いづれも、リンク先HPにはG Factory制作のビデオがトップページにあります。
ビデオのそもそも論から、映像にしかない「カメラを動かしながら撮る」という事、カットとカットの繋がりについて、そして「イマジナリーライン」という概念、
「30コマ/秒のビデオが、SS1/60」って、どういう意味?といった技術論的な事を述べさせて頂きました。
作例では「カメラが動いて撮る」シーンや、牡蠣が動かないので「ろくろ」で回して撮るとか、空撮、水中撮影など、説明させて頂きました。
今回も撮影機材の展示を行いました。Phantom3、小さいカメラ付きドローン、OSUMOやピンマイク、LED照明など、動画機材をちょっとご紹介。
小さいドローンは人気でした!
さらに、今回の目玉?昭和の仮面ライターの「変身シーケンスに見るカメラワークの考察」。
名古屋学芸大学出身で、スタジオバクさんへの就職が決まっている新入社員の方に、俳優とカメラマンをやって頂きました。
フレーミング、という一言だと思いますが、被写体の動きに合わせたカメラの移動が、演出としては強烈な意味を持ちます。
演技指導で私もジャンプ!!これはフレームの外に足がないと、着地のカットが成立しない事を説明しています。
今回役者をやってくれた方も、カメラを回してくれた方も、本当にすばらしかったです。
また、東京から来られて、急挙照明を担当して頂いたシーボーズの田村さん、本当にありがとうございました!
用意した機材が上手く機能しなくて、ご迷惑をおかけしました。また実際に写真からビデオに移行しようとする方の問題点を、十分把握できないまま想定での講義だったので、ご不満もあったかと思います。
機会を与えて頂きました、スタジオバクの前野会長をはじめ、スタッフのみなさんありがとうございました。