映画制作プロジェクト(その1)

今年(2019年)2月より、岐阜県可児郡御嵩町(みたけちょう)にて、「名鉄広見線開通100周年記念事業」の一環として、映画制作プロジェクトに、アドバイザーとして参加してます。

このブログでは、主に機材の事とか、編集やCGのことなどの内容を書くつもりですが、市民参加のプロジェクトを進めるという事で、日々発見があったり、勉強になったりしています。
なんといっても、ほとんど全てが市民の方による制作!!

企画段階の脚本だとか、香盤表だとか、コンテ、撮影に入ってからのカメラ、音声、照明などの技術から、監督、スクリプター(script supervisor)、制作、美術など、あらゆるスタッフをみんな市民の方が行います。

実は思った以上にプリプロダクションが進まなかったことで、テクニカルなアドバイザーとして参加しているものの、その点は反省してます。

そんな中、ファシリテーターの水谷さんの力が大きく、このプロジェクトに参加できて、私も本当に勉強になりました。

で、まずはプロジェクトのロゴムービーです。

元のデザインは、御嵩町(みたけちょう)役場の方で、この映画のエクゼクティブプロデューサー、安藤さんによるもの。

それを映像用に私がデザインを変更しました。
3Dはmodo、光はAfter Effects、AEで映像は完結させて、Final Cut Pro Xで音を入れてます。
映画本編を4Kで撮る予定なのに、うっかりロゴムービーをHDで作っちゃったという、困ったちゃん。まあ、レンダリングしなおすしかない…….けど、いつやれるのか…..

modoの作業画面

実はたいして目立たないのに、レールの質感を凝りすぎて、レンダリングに時間がかかってしまいました。4Kではレールの質感を変更する予定です。

撮影はPanasonic S1

映画撮影のカメラは、PanasonicのS1がメインカメラ、サブカメラとしてGH5。

S1を乗せるリグは、基本的にCAVISIONのもので、それを多少改造。マットボックスはほぼレンズ径に合ってます。4KモニターはFeelworldのFW279 。超高輝度 2200nitというだけあって、非常に見やすいですが、実際よりデフォルトだと明るく見えます。HDMIのアウトがありますが、スルーアウトの接続先も4K対応モニターでないと、ダウンコンしてくれる分けではありません。

撮影フォーマットは10bit,422,V-Log,4K(3840×2160),30P

撮影練習を兼ねて制作したCM。この段階ではまだシナリオが確定していなかったため、企画段階での台本を元にしていて、キャストは変わりませんが、本編で使う要素で変わらないのは電車くらい、という感じです。

2019年8月11日、CM撮影に際して、構成を検討するためのシナハンというかロケハン?。市民参加の皆さんですが、映像経験者の方が2名いて、P的位置??にいるのが、映像中央の古居さん。サンプルのスローシャッターも、古居さんの提案。エンドクレジットに役場の安藤さんと、この古居さんをどう表記するのかが、私の課題。
決まるまでは、エグゼクティブプロデューサー:安藤さん
プロデューサー:古居さん、で書いていきます。

CMは何本かの案を古居さんが考えてくれて、これはその中の1本の視覚効果をテスト撮影。今回のCMでは使われなかったですが、これは本編で使いたい。

CM撮影は、まだ暑い夏だった…..

2019年8月18日、CM撮影。カット数からして1日で撮りきる計画

結構な予算規模に見える….

沢山の方が参加してくれました。普通の撮影でこれだけスタッフがいるのは、かなりの予算規模!

その2へ続く


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