「その1」で書いた通り、このブログでは主に撮影とか編集の技術的な事を書こうと思ってますが、クランクインは外せない。2019年10月26日、名鉄広見線開通100周年記念事業の一つである、映画制作プロジェクトがクランクインしました!!
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クランクイン当日、なんとカチンコ忘れたので、iPadで対応。表示されているカウンターは現在時刻で、タイムコードではありません。時計が分かるのは便利だと思う事もありますが、カチンコとしては、音が小さい….。
iPadで使える各種無料のカチンコアプリがあります。
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市民参加プロジェクトなので、撮影は土曜日か日曜日、または祭日に限定されます。大勢のスタッフや、出演者の香盤を古居Pが作ってくれました。照明や音声などの技術スタッフがいない時は、まだなんとかなりますが、キャストとロケ地の都合をつけるのも、大変だったと思います。
写真はクランクイン翌日の27日、喫茶店をお借りしての撮影。
女の子が持っているのは「Freevision VILTA」。GoProがマウント出来るジンバル(防振装置)です。
GoPro Hero5の時に日本に入ってきて、当時「世界最高峰の手ぶれ補正」と言われました。(というか自ら言ってました)
これは当時輸入元から頂いたもので、防振性能や使い勝手を検証しました。
この映像は、「ロックモード」のテストで、VILTAを動かしても被写体の方向に向き続ける、というものです。今でも素晴らしい製品だと思いますが、GoPro Hero 5までは、GoProに給電出来るので、最大約8時間の駆動が可能でした。ところが、Hero 6からはGoProの設計が変わり、VILTAからの給電が出来ないため、GoProのバッテリー交換が必要です。現在のHero 8への対応については、分かりません。今は2019年InterBEEでも話題になったリーベックのジンバルが欲しいと思ってます。
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喫茶店での撮影では、室内はアーバン系にしたい、すると窓の外は青くなる、というホワイトバランスの問題が生じるので、とりあえず室内に合わせて撮影しておいて、編集でホワイトバランスを調整しました。
正直、どこまで出来るかは分からないまま、なんとかなるでやってみましたが、多分誰にもバレないレベルで、色補正が出来ました。
使用したソフトはFinal Cut Pro X。Da Vinciならもっと簡単かもしれないので、そのうち挑戦したいですが、とりえずFCPXで出来てしまう。
ただし「一撃」で出来るわけではなく、地道にマスク作って、色温度変えて、カラーやら彩度やらを調整します。
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沢山のカラーホイールで補正をかけた結果、テーブルクロスや影の部分が黄色になってしまい、それを更に補正。
なんでもそうだと思いますが、編集もどこまで手をかけるかで完成度が変わります。しかし、この作業は「青」に見えるのが不自然だから、それを「直す」もので、言ってみれば「マイナスをゼロにする」作業。
だから目立ったCGでもなければ、特別なカットでもない。
だけど、「青」はイヤだから直す。そういうこだわりがやれるのが、映画のいいところ?
でも輝度に関しては無視しています。本来明暗がハッキリしているにもかかわらず、暗部と明部が落ち着いた輝度の中にある映像を見ると、「合成」のように見えるんですよね〜。このシーンでは、輝度については挑戦しなかったため、病院のシーンでは、撮影時から輝度を追い込みました。
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