音環境の改善・アナブースだけのはずが、まさかの音のMagicがあった!

G Factoryではナレーション収録ができるアナブースがある。それは当社の完パケにつかうので、自分で責任もてるからいいけど、ナレーション収録だけを依頼されることがたまにある。

ドアがついた

ナレーショントラックの音パケを納品すると、当然空気感も収録されてしまうので、それをオーディション(Adobe)で処理するのも面倒だし、アナブースにドアを付ける事に。(爆)
記念すべきドア付きアナブースでの最初の収録は、トップの写真の奥田みほさん。
普通ドアがない場所でMAしないと思うけど、ナレーショントラックだけを聞かない限り、気になるレベルではなかった。(入口はタオル地のオーストラリア国旗が守ってくれていた)

吸音材

今回はより良いナレーション収録環境を目指して、アナブースを見直す事に。

ドアの内張は「ウレタン吸音ボードZS」凹凸波型加工 厚さ30mm サイズ 1000mm×1000mm 4枚入(¥ 11,300)をAmazonで購入。

アナブースドアの内張

こんな感じにできました!

石黒氏の分析

そして音の専門家、「フルトデル」の代表石黒さんへ来て頂いて、アナブースの環境を分析して頂きました。(写真がなんだか楽しそうなのはおいといて)
まだまだ改善の余地がある、ということで….

防音 遮音 隙間 テープ

石黒さんお勧めの「防音 遮音 隙間 テープ」【粘着つき】 幅5cm 長さ10メートル 厚さ1.5mm(¥ 1,690)をAmazonでポチッ。

テープ貼り03

なんだか高級感の増すアナブース。(釘で留めてますが、本来はNGです。釘の表面で音が反射するから…釘止めの上からまたテープを貼ればOK)

アナブースドアにゴム

とりあえずの外観。外には石膏ボード、と言われながらもまだ購入に至らず…..。
Ultra-Curve Pro箱

このチェックの時、「編集室のモニタリング環境で、音は本当にフラットか?」という事を石黒さんに言われました。

編集室では、「普通に聞いてます」状態だったのですが、それではダメだ!!

ということで、きちんと「ルームチューニング」を行いなさい、と言われました。

BEHRINGER  ECM8000 Measurement Condenser Microphone

ルームチューニングとは、リスニングポイントで音がフラットな状態を作るイコライジング。壁の反射などの環境にある特性を除外して、スピーカーから出る音を「生」の状態で聞けるようにするもの。
今回石黒さんにお勧め頂いたのは、BEHRINGERの DEQ2496「Ultra-Curve Pro」と、それ専用の測定マイク ECM8000 Measurement Condenser Microphone。

これらはサウンドハウスでポチ。合計で¥32,378と、そんな価格でこんな高度な事が可能なの??という状態。

Ultra-Curve Proを使う石黒氏

石黒さんに使い方を教えて頂いて、色々とチェックを行っていると、BOSEの101が、アンプの問題でRチャンネルに不調があることが発覚。
speaker交換

そこでスピーカーをYAMAHAのMSP5Aに変更。
写真は、鍵盤ハーモニカの演奏家、吉田絵奈さん。急きょプロモーションを制作することになり、アナブースで初めて楽器を録音しました。
吉田絵奈さん

これが収録風景。

完成PV

マイクでチェック

話をルームチューニングに戻して、編集室のエディターが座るポジションで、音を測定。
エディター波形

エディターポジションでのイコライジングをメモリーし、お客さんポジションでも測定。

エディターとお客さんポジションで測定

エディターとお客さん・ディレクターは、わずかな距離だけど、それでもイコライジングのかかり方は違う!!
一度これで音をモニターしだすと、もう元には戻れない。

これぞまさに音のマスモニ!

石黒さんとガジ
無事セッティング終了。これをともぢょ(弟子)のスピーカーでもやりたいのと、あとはアナブースをより無響音室に近づけるように頑張ります。


Comments (0)


Leave a Comment

Your email address will not be published.

All fields marked with an asterisk (*) are required